あなたは売上集客のため、会社のホームページを制作しました。
その際に制作会社の方から、
「集客には大切なことなので、ペルソナを意識して！」
と、強く言われました。
Googleで「ペルソナ」について検索して、理解しようとしたものの
そもそも「ペルソナ」というものが何なのか、具体的にどういうことなのかさっぱり分からない…
今まさに困っているそこのあなた！
必見です！！！
今回は、ペルソナとは何か？
ペルソナを設定することでのメリット
そのペルソナの設定方法と注意点
を併せて解説いたします！
最後まで読んでいただけた際には、
今まさに困っているあなたも
「ペルソナ」について理解できるはず！
明日からドヤ顔で
「ペルソナ」について語ることができますよ！
まずは「ペルソナとは？」
その語源と意味について理解していきましょう！
ペルソナとは？
「ペルソナ」の元々の意味は、ラテン語で「仮面」を表します。
転じて、役柄や登場人物、さらに行為の主体としての人間・人格の意味をもつといわれています。
ちなみに…
語源であるラテン語の「Persona(ペルソナ)」が、
英語で人を意味する「Person(パーソン)」の元になったと言われています。
なので、
マーケティング用語で使われている「ペルソナ」は、そのまま「人」を意味し、
サービスや商品を開発する時に設定する架空の顧客像のことを指します！
架空の顧客像を、名前や年齢、性別、職業、家族構成などを始めとして、
ライフスタイルやよく利用するSNSなどまで、リアリティーに具体化していくことが
ペルソナの特徴です。
詳細に設定した顧客像をターゲットとしたとき、
「サービスや商品の必要性は何になるのか」
「どのようにお客様へメッセージを伝えるべきか」
など、具体的な設計を行うことが可能になるのです。
「それだったらターゲットと同じでは？」と混同されがちなのですが、
「ターゲット」と「ペルソナ」では、それぞれが違う意味をもっています。
「ペルソナ」の語源とその意味を理解したところで、
次は、「ペルソナ」と「ターゲット」の違いについて解説いたします！
ターゲットとペルソナの違いとは？
「ターゲット」と「ペルソナ」の違いは、一言でいうと「設定の詳細さ」です。
例えば、
■ ターゲット設定の場合…
25～30歳、女性、主婦、東京都住み
このように「ターゲット」とは、ざっくりとした大枠な顧客グループを指します。
他に例えば、栄養ドリンクを売りたい場合には「会社員、男性、20～50代」や、
朝の魔法少女アニメの変身おもちゃであれば「5歳～7歳、女児」などといった感じです。
■ ペルソナ設定の場合…
氏名：田中 愛
年齢：28歳
性別：女性
職業：専業主婦
居住地：東京都千代田区
家族構成：夫（30歳）、娘（5歳）、息子（1歳）の4人家族
趣味：ショッピング
使用するSNS：Instagram
一方「ペルソナ」は、1人の架空の人物（顧客像）を想定して、
そのプロフィールなどをかなり詳細にリアルに設定していくことです。
しかし、ここまで詳細に設定し、
「面倒なことまでするペルソナ設定にどのようなメリットがあるのか？」
「ターゲット設定のみで幅広く多くのお客様に商品やサービスを提供した方がいいのでは？」
と、疑問に思うかもしれません。
そこで次は、「ペルソナを設定することでのメリット」について解説いたします！
ペルソナを設定するメリット
■ お客様の視点で考えられる
お客様の視点で考えるという点で、ペルソナ設定は効果的です。
「こういうお客様は何をにを求めているか」
「ああいったお客様はどう考えているのか」
「こういったお客様の場合はどのように売り込んでいくのか」など…
お客様の視点に立つということは、
お客様の立場で考えることができるということです！
ターゲット設定では難しく、
ペルソナ設定では可能となる大きなメリットです！
お客様を1人に絞り込むことで、その人のライフスタイルが想像しやすくなり、
抱えている悩みや問題点を発見しやすくなります。
その結果、お客様に共感しやすくなり、
実際のお客様に刺さる鋭いメッセージを考えることができるようになるのです。
■ チーム内で共通の顧客像を共有できる
例えば、新商品開発のターゲットを「東京都に住む50代のサラリーマン」と設定して
プロジェクトを進めようとします。
ですが、このような設定だけだと、
プロジェクトに関わっている全員が想像する
「東京都に住む50代のサラリーマン」の顧客像が異なるため、
意見がまとまりません。
そこで、具体的にペルソナを設定することによって、
プロジェクトに関わっている全員の認識のズレを防ぐことができ、
効率よく業務を行うことができます。
ペルソナを設定することでどのようなメリットがあるのか理解したところで、
次は、「どのようにペルソナを設定するのか、その方法」について解説していきます！
ペルソナの設定方法
1. 情報収集
まず、情報収集を行います。
情報収集の方法として、以下の2つがあげられます。
● お客様にアンケートやインタビューする
元々の顧客像に比較的近い属性を持ったお客様に人数を決めてインタビューし、
普段のライフスタイルや行動などを質問します。
直接お客様にインタビューするのが難しい場合は、アンケートを実施するか、
実際のお客様に接している営業担当者に聞いてみることも1つの手です。
● インターネット上での反応をみる
「お客様にインタビューやアンケートすることが難しい…」
そんなときは、インターネット上での声を集めることも効果的です。
GoogleやYahoo!検索、SNSでの検索、口コミサイトなどを利用して情報を収集しましょう。
そうすることで、
「○○を買って良かった！」「○○とても便利！」
という肯定的な意見や、
「○○の△△がダメだった…」「○○もう買わない」
などの否定的な意見も見つかります。
また、SNSの場合では、プロフィールや過去の投稿を確認することで、
その人の「年齢」「性別」「住居地」「ライフスタイル」など、
人物像がリアルに分かります。
2. 情報収集したデータを分類
次に、情報収集したデータを分類していきます。
● 顧客像の性質について分類
基本情報 (年齢、性別、居住地など)
職業 (大学・学部、業種・役職、最終学歴)
人間関係 (恋人・配偶者・子供の有無、家族構成)
収入や貯蓄性向 など…
● 顧客像の性格や心理的情報を分類
インタビューやアンケート結果や、SNSでの口コミなどを基に、
お客様に共通するライフスタイルやよく閲覧するメディア、
行動パターンや考え方、悩みなどを書きだします。
3. 整理する
最後に、まとめたデータを項目ごとに整理しましょう。
ペルソナの設定項目は数え切れないほどあるため、目的に応じて設定してください。
一般的にはこのような項目に分類することができます。
■ ペルソナの設定項目の例
・氏名
・性別
・年齢
・家族構成
・居住地
・職業
・収入
・趣味
・休日の過ごし方
・最近の悩み
・使用するSNS
また、もっと分かりやすくペルソナ設定を構成したい時に活用できるペルソナシートという便利なものもあります。
今回、簡単なペルソナシートの例をご用意したので、ぜひご参考にしてみてください！
■ ペルソナシートの例
| 名前 | |
|---|---|
| 性別 | |
| 年齢 | |
| 家族構成 | |
| 居住地 | |
| 職業 | |
| 収入 | |
| 趣味 | |
| 休日の過ごし方 | |
| 最近の悩み | |
| 使用するSNS |
また、ペルソナシートに架空の顧客像の写真なども添付することで、更にイメージがしやすくなります！
明確なペルソナ設定ができたら、お客様の好みや興味をもつようなマーケティングを行っていきましょう。
しかし、ペルソナ設定をする上で注意点がありますので、解説いたします！
ペルソナ設定での注意点
■ 主観や思い込みを入れない
ペルソナを設定する時に、個人的な思い込みを入れてしまうと、
リアリティーがなくなってしまうため、要注意です！！！
自分のイメージだけでは、視野が狭くなり、
お客様の求めている商品やサービスを見逃してしまう原因となります。
あくまで「企業の理想」ではなく、「顧客のリアル」をベースに考えることが重要です！
■ 作りっぱなしにせず、定期的に見直す
ペルソナは、一度作って終わりではありません！
実際にペルソナを使っていると、想定と異なる事実が判明することがあります。
ですので、定期的にペルソナを見直し、実際の顧客像に近づけていきましょう！
まとめ
このようにして、見えてきたお客様の特徴を掴むことができれば、あとはそれを更に深堀できるような細かい調査や分析を繰り返します。
そうすることで、より具体的かつ実在しているかのような顧客像が出来上がります！
お客様が求めているものは、「商品やサービス自体」ではなく、その「商品やサービスがもたらす価値」です！
ペルソナを設定するには、調査や分析、作成が少なからず面倒ですが、効率的な戦略には不可欠なものになります。
…いかがだったでしょうか！
これであなたも「ペルソナ」について、完璧では？
この記事が困っているあなたの手助けになれたら幸いです。
